二度目の恋
『今日はごちそうさまでした』
「いや、もっと早く誘えば良かったよ。田宮には世話になりっぱなしだから」
少しほろ酔いな私
ニカッと笑いながら話す部長が少年みたいに見えてしまう
「……また誘ってもいいか?」
『はい、もちろん』
そう話していたらエレベーターが来て
私と部長は乗り込んだ
あっ……
乗り込むと、一瞬足元がグラついた
「危なっ」
そう言って、私を支えてくれた部長
ふわっと香る部長の香水
私を抱きしめる形になっていた
『あ、ありがとうございます』
離れようとしたけど、……離してくれない
『……佐野部長?』
そう呼んだ時には
部長の顔が目の前にあり
反射的に顔を後ろに引いたんだけど
部長の手は私の後頭部を押さえつけていた