二度目の恋
『んっ、……ぶ、……やっ、』
部長の唇は、私の唇から離れてくれない
どんなに抵抗しても
男の人のチカラには敵わない
1階に着くまでの間
全くやめてくれず
抵抗すればする程
部長のキスは荒々しくなった
ポーンと
エレベーターが着いたと同時に
私の唇から部長の唇は離れた
息も整わない身体を
私は無理に動かした
部長から逃げるように
その場から離れた
「田宮っ!」
部長の声が聞こえた
けど、私は振り返ることはしなかった
河村さんの言葉が、
佳奈さんの言葉が頭をよぎった
どこがいい大人なの?
部長だって……男だ
部長が悪いんじゃない、
何も考えなかった私が……悪い
スマホを取り出し、メールを送った
【ごめん、今日は帰る】
こんなんじゃ、一輝に合わす顔がない
どんな顔して一輝に会うんだよ……。