二度目の恋
「……自分勝手なのはわかってる、けど忘れるなんて俺には無理だ。……俺は田宮を好きだから」
サラッと言ってきた部長の言葉に
私は全く反応できなかった
「考えてくれないか?俺とのこと。」
私、結婚するんです
そう伝えたら良かったのに
私は伝えられなかった
伝えようとしたら
「返事は今はいい、いい返事を待ってる」
そう言って、部長は行ってしまった
カフェで一人残された私は
冷たくなってしまったコーヒーを口にした
答えなんて決まっている
ため息が……でた
『一輝に、会いたいな……』
あれ以来、会えていない
一緒に暮らそう、と言ったけど
まだ……暮らしていない
あの日の次の日から
一輝は出張だった
一輝もすっかり忘れていたみたいで
帰った後、慌てて出張準備をした