二度目の恋


一輝のお母さんが
病室の外の廊下の椅子に座り込んでいた


病院では、機械音が鳴っている
私達に気がついたお母さんは
私達に説明してくれた



もう、心臓は自力で殆ど動いていない
機械をつけて、動いているだけ
機械を止めたら、心臓は…止まるだろう

そうなったのは、昼の話
今日の夜には一輝が戻るのを知っていた
お母さんが、一輝が来るまで……と
医者にお願いをしたらしい


機械に繋がれた三木田社長
私達は……最後にお別れをした


少し経ってから
医者と看護師数人が入ってきて
一輝以外、病室から出された


戸籍上……三木田社長の身内は一輝だけ
こればかりは……しかたがない


10分くらい経った頃
一輝が病室から出てきた


「母さん、加瀬さんに連絡して」


それだけ言って、また病室に入ってしまった


加瀬さん……
三木田社長の秘書だった人
今も秘書課にいて、一輝のサポートをしている人だ
< 208 / 269 >

この作品をシェア

pagetop