二度目の恋
一輝は三木田社長みたいに
秘書を引き連れて歩かない
前に聞いたら
煩わしい、と嫌な顔をしていた
それが出張だったりしても…同じ
どうしともって時だけ
加瀬さんを連れて行く
加瀬さんは年配の男性
三木田社長に長く就いていた
前社長、創業者の死去だ
大変なことになるだろう
暫くすると
3人の男性が駆け足で私達の所へきた
「奥様」
その言葉に、加瀬さんなんだと理解した
お久しぶりです、そんな会話から始まり
これからのことを話していた
私はその場を離れ、外が見える窓へ移動した
「美奈ちゃん、」
振り返ると遥輝がコーヒーをくれた
遥輝と私は何も話さず、ただ
コーヒーを飲んでいた
「田宮美奈さん、遥輝くん……ですね」
私達に声を掛けてきたのは加瀬さんだった