二度目の恋



「……やっと、落ち着いたよ。連絡しなくて悪かった」



落ち着いた、その言葉に安堵した
それから一輝は私にこれまでのことを説明してくれた


一番に話してくれたのは花園グループの事
三木田社長がいくつかのお見合い話の中の一人で、最後に持ってきた話
一輝は一度も会ったこともなく、会う気もなかったから三木田社長が亡くなるまで知らなかったという


加瀬さんの話だと、当時、三木田社長は花園グループと提携を望んでいて、政略結婚を進めようとしていたらしい
けど……、ある時から「この話は無かったことにしたい」という

どういう心境の変化なのか、誰もわからず、花園側も提携を組みたかったらしく、了承する事は無かった。
そんな状態が続いて、何度も話し合ったが、話は平行線のまま数年が過ぎたという
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