二度目の恋



「検討してみてくれ、いい返事を待ってる」


そう言って、部長達は席を立ち上がった
解放された……そう思い私も席を立つ



「田宮さん、ちょっといい?」


そう話しかけてきたのは、一輝



『……仕事が……』


「部長、いいでしょうか?」


私の言葉を無視し、一輝は営業部長に
断りをいれていた


もちろん、部長は断ることはなく
どうぞ、どうぞと私を差し出した



部長達が出て行き
会議室は私と一輝だけ残された


絶対あってはならない
最悪だ……。



私が黙っていると
独り言のように話し出した



「また会えるなんて、思わなかった」



そう言われ、きゅーっと胸が痛む



「少しだけ、弁解させてほしい」



弁解……
それは間違いなく20年前の話だ


私は首を横に振る
今更弁解しても、仕方がないし
今更……困る。
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