二度目の恋


フロアに戻れば
高木さんが心配そうに迎えてくれた


「どうでした?もちろん社員の話、承諾したんですよね?」


その問いに私がなんて答えるか、
高木さんだけじゃなく、他の人も
興味があるようで、耳を傾けている



『んー……検討中』


そういうと、いくつかの溜息が聞こえた
嬉しいことだ、
私みたいな中卒を離したくないって
言ってくれてるんだ


「田宮さん、いなくなると僕、困ります」


『新しい人が来たら、問題ないでしょ?』


「えー、違いますよ!田宮さんがいると安心するんです!なんていうか…お母さんみたいな感じで」



お母さん、かぁ……



『高木さんのお母さんって、いくつ?』



「うちですか?48歳です」


うん。そうだろうね……
私に20歳になる子供がいるなんて
普通なら考えられないだろう……。
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