二度目の恋
思い出した
この人は、20年前
私にお金を突きつけた弁護士だ
「ご両親はお元気かな?」
私が答えないでいると
フッと笑い
「あー…もしかして出されたのかな?まぁ、変な噂を立てられたら住めないよね。それに、お金に不自由しない額を渡したから、引越しも楽だったろうし」
弁護士の言葉に私は驚いた
『……不自由しない額ってなに?』
私の様子を見ていた弁護士が
ペラペラと話し出した
「あれ?知らないの?君に断られた数日後、またお邪魔したんだよ?君には会えなかったけど、ご両親に話をして今後のことを考えて、それ相応の額を提示したら、君の両親は受け取ってくれたよ?」
な、何……それ。
初めて聞く話だった
私の両親は……お金を受け取ったの?
「君の両親に念書を書いてもらってね。だから君達はあの家から引っ越したんじゃないのかな?」