優しくて温かい場所(Gently warm place)

∴∴思い出


次の日の朝
泣きすぎて、目が開かなくて
その日は、綾華の家で
ゆっくり過ごした。

綾華の家のメイドさんも
執事の斉賀さんも
優しくて、私に良くしてくれた。
綾華の家が、私の実家みたい。

綾華は、会社が起動にのり
バタバタと動き回っていた。

私の目は、夕方には
なんとか、見れるように
なったから、智の家に帰った。

綾華は、心配していたが
「後三ヶ月を智と思い出を作りたいから」
と、言うと
「咲桜の思うようにやりな
私は、いつもいつまでも
咲桜の味方だから。
でも、泣きたくなったら
すぐにおいで。」
と、言ってくれた。

本当に綾華が
いてくれるから
私は、やってこれたんだ。

綾華に感謝しながら
買い物をして
智の家に帰った。

玄関をあけると
ドタバタと智が走ってきて
私を抱き締めて
「咲桜っ、さらっ」
「ごめんね。智、ただいま。」
と、言うと

智は、ギュッと強く抱き締めて
「心配したよ。お父さんと何か
あったんじゃない?」
「何もないよ。大学をでてからの
お仕事の話しだった。
ごめんね、心配かけて。
時間が、かかったから
綾華の家に帰ったの。」
「本当に?なら、良かった。
咲桜がいなくて寂しくて
眠れなかった。」
「うふふっ、先生なのに?」
「そうだよ、教師でも
咲桜の前では、只の男。
咲桜にベタぼれのヘタレのな。」

「クスクス、私も大好きだよ。」
「さら食事、後でいい?
先にさらを抱きたい。」
と、言って
寝室に運ばれた。

智は、一日離れていただけなのに
ずっと私の手を握りしめながら
キスをして、いつもの合図で舌が絡まり
身体中にキスを落とし
智自身を私に入れてきた
「あぁ‥‥ぅん‥さと‥‥るっ‥‥」
「はぁっ‥さらっ‥‥‥さら‥‥‥‥」
何度も、私の名前を呼びながら
激しく腰を打ち付け
二人で果てる・・・

暫くは、抱き締めあって
智は、
「咲桜、一日いないだけで
どうにか、なりそうだった
ずっと、俺のそばにいて。」
「智っ、好きよ・・・大好き・・」
と、言うと涙が溢れた。

離れたくない‥‥この人と
何度も何度も・・・叫びたくなるのを
歯を食い縛り‥‥‥我慢した。
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