living

元カノと俺

久しぶりにお互い自室で寝る

考えないようにしてても

琉成とのキスが頭から、離れない




花菜が浮気したとか、そんなことじゃないって、わかってるつもり

自分の器の小ささに

情けない気持ちだ






翌朝


「おはよう!!」


元気いっぱいな花菜が、朝食を作ってくれてた


「おはよう」

テーブルに座ってから


「これ、亜依里から花菜にって」

「えー?なに? 
……わぁ かわいいピアスだ!!
亜依里らしい うふふっ」


中に入った手紙を読みながら、ニコニコ


「伊緒里!! 
あたし、亜依里のこと大好き!!」


「そっか よかった」


「伊緒里?」

「ん?」

「何でも……」


多分、花菜は感じとったんだ


どうしても琉成が頭から消えない



「今日さ、ちゃんとデートしない?
この前は、打ち合わせで終わっちゃったからさ」

「……今日は、ちょっと」


「気にしないで!今度、デートしよ?」

「うん…そうだな」


せっかく花菜から誘ってくれたのに
断ってしまった


特に予定があったわけじゃないけど

断った手前、家を出た


「いってらっしゃい!」

 
いつも通りに、見送ってくれた



琉成と一緒に住んでる朔哉に、電話する気にもならなくて

高校時代の友達に電話した


皆でカラオケに集合した


男4人、女4人


その中にいた元カノ 沙耶(サヤ)と
意気投合した


俺は、浮気したんだ


花菜が好きなのに






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