【完】365日、君をずっと想うから。


「私ね、昔あることがあって、それからだれかに自分から話しかけるのが苦手になっちゃったの。
でも、本当はお友達たくさんほしいんだ……」



ずっと胸の奥にしまっていた本音をおずおず声に出すと、森永さんがマカロンを頬張りながら笑った。



「だいじょーぶ!
小暮ちゃんならあっという間に100人お友達できちゃうよ!
こんなにいい子なんだもんっ!」



森永さん……。



私なんかより、何倍も森永さんの方がいい子だよ。


そんな言葉を掛けてくれるなんて。



話してるだけで、元気もらえちゃうみたいだもん。



「ありがとう、森永さん!」



昨日何時間もかけて作った20個のマカロンはあっという間に無くなっちゃったけど、森永さんが幸せそうに食べてくれたから、頑張って作って良かったって心から思える。



マカロンをきっかけに、こんなに話せるなんて。



蓮にも、このことを話したいなぁ。



そう思ったのに、

蓮はお昼休みに姿を現すことはなかった。








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