太陽を追いかけて
そしたら彼女はボブの髪の毛をふわっと揺らして、目を丸くする。
『え、いいの……?』
『うん。愛莉って呼んで?』
『……分かった。愛莉ちゃん、愛莉ちゃん!』
嬉しそうに私の名前を何度も繰り返す彼女。
『あは、そんなに何度も呼ばなくてもいいよ』
『だって、嬉しくて。……愛莉ちゃん!』
あまりにも可愛くて、私まで胸がキュンとしちゃう。
私が彼女を見て口元を緩めていると、彼女が目を細めて言った。
『私の名前は、新田りん。愛莉ちゃん、よろしくね』
『りん、ね。こっちこそ、よろしくね』
お互いにはにかみ合う私たち。
ちょうどそのとき、キーンコーンカーンコーンと始業のチャイムが鳴った。
『あ、やばい!早く席につかなきゃ。先生きちゃうよね?』
『そうだね。じゃあ愛莉ちゃん、また後で話そうね』
私たちはそう言ってお互いに手を振ると、お互いの席へと向かった。