独りのかみさま

自分の存在

歩いてて思った。

僕は本当に居るのか。

存在してるのか。

確かに声も出る。

声が出るということは顔もある。

声が出てることが分かるということは耳もある。

抓った時に痛いと思ったのなら皮膚もあるし、抓るための手も 指も腕もある。

歩いてるのならば足もある。

白いとわかるのならば目もある。

けれど、誰もいない。

誰もいないということは、自分の存在が本物なのか確認出来ないということ。

本当に本物なのか...

自分の存在が怪しくなってきた。

僕は、僕が本当に存在している本物だということを証明してくれる誰かを求めた...
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