いいじゃん、俺の彼女になれば。
すりすりと……琉玖に甘えるミルク。



そんなミルクを抱きあげながら、琉玖は言った。



「どしたの?
こんな寒いところで」



言いながら、ブルブルっと震えている。



そうだね、今日は寒いかもね。



でも、あたし……。



ここ以外に、どこも思いつかなかったから。



「ごめんっ。
どうしよ」



焦って、あたりを見回した。
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