いいじゃん、俺の彼女になれば。
ほんの少し、ほんのすこーしだけカーテンが開いた。



中をのぞきこむ大きな目。



「はぁ……」



中をのぞきこむ人物を見上げながら、あたしは軽いため息をついた。



だって……。



またアンタなの?



ゆるふわ王子っ!



もう、あたしにつきまとわないで!



心底そう思ったから。
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