仮氏
そうこうしているうちに、あっという間に日が暮れた。
私は彼の時間を独占できて嬉しいけど、彼はこんなに私といて大丈夫なのかと思った。
女子高生くらいの女の子たちとすれ違ったときに、ふと彼が言った。
「あれ、撮る?」
彼はプリクラを見ていた。
「え、やだ」
「うそーん」
「今日はプリクラよりも素敵な写真を撮ってもらえたから、すごく満足」
「そっか!それならいいけど」
私の言った言葉に嘘はない。
だけど、彼と一緒にいる間、後に残る物はなるべく作らないようにしようと私の中で勝手なルールを決めていた。
だって物があると、それに詰まった彼との思い出が残ってしまうから。
この関係が永遠に続くとは思えない。
きっと、ある日突然彼はわたしの目の前から消えてしまうだろう。
その時に物が残っていたら、私は彼を思い出してしまうから。
だから、私からはなるべく私の手元に残るような物は作らないでいた。
私は彼の時間を独占できて嬉しいけど、彼はこんなに私といて大丈夫なのかと思った。
女子高生くらいの女の子たちとすれ違ったときに、ふと彼が言った。
「あれ、撮る?」
彼はプリクラを見ていた。
「え、やだ」
「うそーん」
「今日はプリクラよりも素敵な写真を撮ってもらえたから、すごく満足」
「そっか!それならいいけど」
私の言った言葉に嘘はない。
だけど、彼と一緒にいる間、後に残る物はなるべく作らないようにしようと私の中で勝手なルールを決めていた。
だって物があると、それに詰まった彼との思い出が残ってしまうから。
この関係が永遠に続くとは思えない。
きっと、ある日突然彼はわたしの目の前から消えてしまうだろう。
その時に物が残っていたら、私は彼を思い出してしまうから。
だから、私からはなるべく私の手元に残るような物は作らないでいた。