仮氏
「ありがと!楽になった」

「もう大丈夫なの?」

「莉音にしては優しいね」

「失礼なんだけど!」

「あはは!冗談だって!もう大丈夫!」

「もうやってって言ってもやらないから」

「えー!やってよ!」

「自分で揉みなさいよ」

と、私は言うとうつ伏せになってテレビを見た。

「莉音、香水つけてる?」

「つけてないよ、今日は」

「でもいい匂いする」

「シャンプーかな?」

彼の息がほんのりかかってくすぐったい。
そのまま首筋にキスされる。

いつの間にか緊張していたのが普通にリラックスしていたけど、そういえばそうだった。

『エッチしたい』

彼に言われたその言葉を思い出していきなり身体が硬くなる。

彼の手が、シャツの中に滑り込む。

「明るいの、や…」

「何で?いまさらじゃん」

「恥ずかしいもんは、恥ずかしいの」

ふふっと彼は笑って部屋の照明を落とした。
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