仮氏
と同時くらいに着信音が鳴る。
「…なに?」
「いや、今の何?」
「はぁ?何のこと?」
「好き…っだからです、ってやつ」
「……ストーカー?」
「なわけねーし。たまたま見かけただけ」
「あっそ。」
「冷たいんだな、莉音は」
「今更気付いたの?」
「…前から知ってる」
交差点の向かい側に、不機嫌そうに立っている彼がいた。
今の何?って素直に聞ける彼がちょっとだけ羨ましい。
私は聞けないまま、今に至る。
「私のことが好きなんだって」
目の前にやってきた彼に私は言った。
「ふーん。で、莉音は?」
「どうであってほしい?」
「…俺にとやかく言う権利ないから」
「ならやめなさいよ、その不機嫌そうな顔」
「あーっ!もーウザっ」
「はいはい。じゃ、またねー」
私はそのまま帰ろうとした。
「は?帰るの?」
「え?帰っちゃいけないわけ?」
「だめ」
彼は私の腕をがっちり掴んだ。
「…なに?」
「いや、今の何?」
「はぁ?何のこと?」
「好き…っだからです、ってやつ」
「……ストーカー?」
「なわけねーし。たまたま見かけただけ」
「あっそ。」
「冷たいんだな、莉音は」
「今更気付いたの?」
「…前から知ってる」
交差点の向かい側に、不機嫌そうに立っている彼がいた。
今の何?って素直に聞ける彼がちょっとだけ羨ましい。
私は聞けないまま、今に至る。
「私のことが好きなんだって」
目の前にやってきた彼に私は言った。
「ふーん。で、莉音は?」
「どうであってほしい?」
「…俺にとやかく言う権利ないから」
「ならやめなさいよ、その不機嫌そうな顔」
「あーっ!もーウザっ」
「はいはい。じゃ、またねー」
私はそのまま帰ろうとした。
「は?帰るの?」
「え?帰っちゃいけないわけ?」
「だめ」
彼は私の腕をがっちり掴んだ。