仮氏
「ねぇ、それわざと?」

「なわけないじゃない!いきなりするから…!」

「何回もしてるじゃん」

「何回しようと、恥ずかしいときは恥ずかしいし、ドキドキだってするわよ」

「…ほんとだ」

服の上から私の心臓辺りに手を当てた彼はそう言った。
それからまた彼はキスをした。キスはどんどん深くなる。

「ねぇ莉音、しよ?てかしたい」

「ここじゃ、嫌…」

そうして私たちはホテルに向かった。
部屋に入るなり彼は私に口づけをして、そのままベッドに押し倒した。
今までとはまた違った彼の雄の部分が見えて、それがなんだか色っぽくてゾクゾクした。
いつもより荒っぽくて、激しい彼の首に手を回した。



「ごめん、なんかがっつきまくった…」

終わってから彼が申し訳なさそうに言った。

「どんだけへこむの、今日」

私はくすっと笑った。

「へこんで、がっついてエッチして、俺最低じゃない?」

「嫌だったら断ってるって!…おいで」

私は寝転がったまま彼に向かって両手を広げた。
彼はそんな私の胸の中に潜り込む。

「はぁ、まじだせぇ…」

ぶつぶつ言う彼をぎゅっと抱きしめた。
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