仮氏
おいしい料理を堪能した後は、カウンターに移動してお酒を飲んだ。
ゆったりした雰囲気の中でゆっくり飲んだ。
彼はあまりお酒は得意じゃないと言っていたけど、いつもより飲んでる自分に驚いていた。

お店を出ようとお会計をしようとしたら、いつの間にか彼が払い終えていた。

「ねぇ、そういうのずるい」

「何が?誘ったのは俺なんだから、俺が払うのが普通でしょ」

「でもいつも隼くんが払ってるじゃない」

「いつも俺が誘ってるからじゃない?」

「もー…そういうんじゃなくて…」

「じゃあさ」

「うん」

「部屋取ったから、ついてきて」

「は…?」

「それでチャラ」

と言い、彼はエレベーターに向かった。
慌てて私も彼について行った。
エレベーターに乗り込むと扉が静かにしまった。
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