史上最悪!?な彼と溺甘オフィス
はぁ〜。

まさか霧島さんちに泊めてもらうことになるとは・・・大失態だ。

飲み過ぎには気をつけよう、ほんとに。


始発ですぐ帰れるよう横になるだけと思っていたのに、瞼を閉じたら急に睡魔が襲ってきた。

少しだけ眠っちゃおうかなーー。

寒いし、背中痛いけど、睡魔には勝てないや。



「こらっ」


コツンとおでこに衝撃を感じて、うっすらと目を開く。

薄闇に浮かぶ整い過ぎた男の顔。

近くで見ても本当に美形だ。


フルメイクで武装してそこそこ美人って言われる私とはモノが違うなぁ。


「寒くて無理って音をあげるの待ってたのに、マジで寝んなよ。

気になって俺が寝れないからベッド行け」

丸まって寝転ぶ私の横にいつの間にか霧島さんが座っていた。
霧島さんが私の腕を取って、上半身を起こした。

至近距離で向かい合う。


「髪、ボサボサ」

霧島さんはちょっと笑って、私の前髪を撫でた。

カーテンの隙間から月の光がうっすらと差し込んで、霧島さんの横顔を照らす。


「・・・綺麗ですね」


「何が?」


「霧島さんが」


イケメンとかかっこいいとかじゃなくて、霧島さんは綺麗という表現がよく似合う。
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