君と恋の歌

「…今日は帰ります。これ」

代金を置いて店を出る。


スーっと春の匂いの風が吹き、深く息を吸い込む。


少し懐かしい感じがした。


カランカラン


ふいに後ろでドアが開く音がして、振り替えると、ハルさんが立っていた。


「どうしたんですか?」

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