幼馴染みの期限
「……バカか。平気な訳あるか。すげぇ嫌だったっつーの。だけど、彼氏でも何でもないただの幼馴染みのくせに、嫉妬丸出しで合コンにも行かせないなんて、みっともないって……才加が散々言うから俺はずっと我慢してきたんだよ」
「街コンの時だって、向井と会う時だって普段履かないような短いスカート履いて、髪だって何か……色々やってただろ?あんな奴のために時間かけて可愛くしやがってって思ったら、腹が立って腹が立って仕方が無かった」
「それにさ、お前、向井と会った後に泣いてただろ?アイツに泣かされたのかって思ったら、アイツ縛って、重り付けて、二度とお前の前に浮かび上がって来れないように、羽黒川の底まで沈めてやるって……それぐらいはムカついてた」
これって……もしかしなくても嫉妬、だよね?
しかも、何かサラッともの凄く怖い事言ってたりとか、サラサラッと私のことを、可愛いって言ってくれたような気がするんですけど。
「言っとくけど、俺達が付き合って無いって信じてるヤツなんて、本條くらいだからな」
驚いている私に、さらに広海は信じられない言葉を重ねてくる。
『私達は、幼馴染みで腐れ縁』
本当の事を話していたはずなのに、みんなに信じてもらえなかったのも、否定すればするほど生暖かい目になっていたのも……今なら、妙に納得できてしまう。