【短・ぎじプリ】明日へ共に歩むなら
まぁ“簡単に”って言っても、私が単純なだけかもしれないけど。


「本当……凄いなぁ……私とは正反対」


暗くて大人しい私は、皆に一歩線を引かれている。


企画会議に向けて頑張っていると言っても、内心は怖くて仕方ないんだ。


また失敗しちゃったらどうしようって、不安が頭にも心にも過る。


「アナタの明るさ、ちょっとでいいから私に分けてくれないかなぁ~~~~…」


冗談混じりに言って、アナタに向かって手を伸ばした。


だけどこの手は、アナタには届かない。


なぜならアナタは近くて……でも遠い所にいるのだから。
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