【短・ぎじプリ】明日へ共に歩むなら
ポツリと小さく呟くと、アナタは呆れた様に目を閉じた。


この瞬間が、私は苦手。


だって何だか、ドキリと心臓が跳ねちゃうから。


ギュッと集めた書類を握りしめていると、すぐに目を開けるアナタ。


「頑張っているんだね。だけど無理しないで、君のペースで進めばいいよ」


そう言ってとっても優しい、包み込む様な笑顔を向けられて、私の心臓は今度はトクン…と高鳴った。


今焦りのドキドキをさせたと思ったら、今度は安らぎのドキドキを与える。


こんなにも簡単に私を惑わせる事が出来るだなんて、アナタは本当に凄いと思う。
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