不器用な彼が隠した2文字




「覚えてたんですか…!?」


「あれだけアピールされたらさすがに忘れねぇよ」



「じゃあなんで!」


「からかっただけ。

思った以上に面白い反応してくれるね」




……意地悪だ。

む、と頬を膨らませて、朝比奈先輩の背中を軽く押す。



「本気でショックだったんですけど!」


「普通気付くだろ、バカ」




…もう、バカはそっちだよ。

でも幸せだからいっか。




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