フテキな片想い
「だって、幸せそうなママたちを見てたら、真央と手繋ぎたいなって思ったんだもん」
少し拗ねたように、唇を突き出す。何その表情、超カワイイじゃん……(以下略)
「それに、もし私たちの関係がバレても、ママたちは反対しないと思う。だって、ママたちだって、かなり自由な恋愛してるんだし」
「ま、それもそうだ」と納得する。
俺としては、いつお兄や晴美さんにバレるのかとスリルも楽しみたい気もするのだが。
大胆不敵な俺のカノジョは、失恋や三角関係を乗り越えて、ますますレベルアップしたようだ。
若干、晴美さんに似て来てる?これ以上強くなられたら、尻に敷かれそうだ。
まぁ、それでも俺は別に構わないけれど。
周りを気にしながら、そっと美雨の肩に手を回した。
誰も俺たちを見ていないのを確認して、屈みこむと、美雨の唇に軽くキスをした。
美雨が思い切り照れた後で、微笑む。俺もその表情に釣られて、笑ってしまう。
恋とはフシギなものだと、つくづく思う。
人の気持ちを考えるの難しいし、思い通りに行かなくて投げ出したくなる時もある。
辛し、疲れるし、面倒臭い。
けれども、美雨の笑顔が近くにあるのは素晴らしいと思う。一番傍で見れて、触れて、愛おしいと思う。