フテキな片想い


「ごめん、偉そうに。でも、僕、真央の事が心配になっちゃったんだ。きっと、僕が真央の立場だったら、すごく辛いんじゃないかなって思って」


「ツライ?」


俺は今の美雨との関係に、満足してると言うのに?


「好きな子の前で、好きな気持ちを押し殺してるのは、やっぱり辛いよ」


星夜はそう言って、ぽんと勢いよく椅子から飛び降りると、布団に潜り込んだ。





< 87 / 274 >

この作品をシェア

pagetop