共犯者
これは僕の裁判の時間

僕はスクールカーストでは下の下の下
少しでも上の階位の人に逆らうことが許されなかった。
僕ら下の人間はその守をきっちり守った。
なのに…
上の人間が起こした事件(殺人)の罪を
なすりつけられるという被害にあっていた

僕たちは上の人間に逆らったことがない。
そんな話も聞いたことがない。
僕は頭に浮かぶ怒りの言葉を
押し殺すことで一杯一杯だった。

母親は泣いている。シングルマザーで
僕を育ててくれた。
その母にでさえ本当のことを言えない。
僕の心も母にの心も痛むだけだ。

僕は伝説を作る気持ちで刃向かってみる
ことを決意した。
「おい。お前ら共犯者だろ…」
震えた声で言ってみた。逆効果になるって
思ったけど相手のリアクションは意外なものだった。

殴られる覚悟で目を瞑ってたら。
バカ口を開けてポカンとしているだけだった。
多分俺の予想だと刃向かう=反抗
されることがはじめてだったんだろう。
どんだけ甘えて生きてきたんだよ。
僕の脳は呆れている。

でも僕はすぐ脳をリセットして。
このまま畳かければこいつらに本音を
履かせることができるかもしれない。
そう思った僕はある行動にでた…

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