鬼の双子と新選組
時雨は驚いた後、私の後に上座の方へ行く。
「芹沢さん!どうしました?」
「お前の言う通りになったんじゃ」
「て事は!失礼な事を言ったんですか!?」
時雨はバッと小鈴さんの方に向く。
「小鈴さん、怪我は無いですか?」
私は小鈴さんの傍に行き、怪我をしてないか確認する。
「へぇ…ありがとうございます、でもうちは悪い事は言うてまへん!」
「小鈴さん、そこまでにしておいて下さい」
「でもっ!舞妓は玩具やありまへん!!」
「分かった……分かったから、芹沢さん帰りましょう」
小鈴を抱き締め、芹沢さんにそう言う。
「火雨まで言うのかっ!!」
鉄扇!?
芹沢さんは私に向けて鉄扇を振り下げる。
私は右腕で受ける。
「彼女が悪かったかもしれませんが、ここまでする必要はないはずですよ…というか女に手ぇ出すなんて…男として最悪ですね」
「火雨、大丈夫か?…芹沢さん、帰りますよ」
殺気を放ちながら睨む。
「っ……仕方あるまい、帰るぞ」
怖気つきやがって……
「はぁ…小鈴さんは大丈夫ですか?怖い思いをしていたらすみません」
ぺこりと礼をする。
「こちらこそすみまへんでした、うちを庇ったから腕に重傷を負って……」
「いや,こんなの大した傷じゃありません、大丈夫ですよ」
にこりと笑うと小鈴さんはほっとしていた。