双姫 Ⅱ
『類の馬鹿ッ!!』
部屋を出て行こうとしても
力が抜けて上手く立てない。
「しゅ…『触んないで!!』」
恥ずかしくて見られたくない。
壁に添って、類を残して部屋を出る。
出るとソファーに座る真白が居た。
「おはよぉ〜…朱音?」
『真白ッ!』
「ちょ、どうしたの!?
なんでそんなに泣いてるの??」
皆はまだ寝ているのか真白だけが起きていた。
『…うッ……。』
「とりあえずどこか行こっか…?」
私の状態を見て、倉庫から連れ出してくれた。