双姫 Ⅱ


『な、な、な/////』


「頂きました。」


ペロリと舌を出して笑う類。


『こんの…「上手く撮れたかぁー?」あ!』


愁斗がカメラを持ち、固まった。

そして、みるみる顔が赤くなっていく。


「お、お前らキスしてんじゃねーー!!!!!」


皆の視線が私達に集まる。


『る、類の馬鹿ぁ〜〜〜〜!!!!!』


笑いに包まれる会場、
その光景を見つめる少女が一人。


「これでアルバムの空きが埋まったぁ♪」


パタンっとアルバムを閉める。


「おねぇちゃん、これからも幸せにねぇ!」


『蒼い瞳』の少女は
姉の晴れ姿を見て、空へ消えて行った。


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