あいつの恋
「もー無理。死ぬ…」
明日は筋肉痛とゆうことを
予測しながら教室に着いた。
軽く5分は経っている。
――ガラッ
ドアを開けた瞬間
誰かが机の後ろに隠れたのが見えた。
「何やー、彩夏かー!びっくりさせんなよ」
焦る口調でそう言ったのは
雄馬やった。
あー、そういうわけね。
授業サボって、教室に居て、
私がが入ってきたのを
先生と思ったんだね。
ばーかっ
「何サボってんねん!先生にゆーたーろ♪」
ふざけてみた。
「ゆっ、言うなよっ!」
「わかってるわ!」
と言いながら彩夏は机の奧に
置いてあった携帯を取った。
「どうでもいいけど、早く来ぃや?単位落とすで」
と、振り向いてドアに向かって歩こうとしたその時――
「あっ…!」
机につまづいた。
倒れるっ!
ギュッと目を瞑ったその時、
雄馬が私の手掴んでくれた。
でも、倒れる勢いの方が速く、
二人で倒れてしまった。