恋チョイス
ハハオヤがうめいて、部屋をとび出した。
おばさんが、ドアぐちから真っ赤な顔を入れて、
「お母さんに何てこと言うの! 甘えるのも、いいかげんにしなさい!」
あたしを叱りとばして、ハハオヤのあとを追った。
ドアがいきおいよく閉まり、レジ袋が音をたてて崩れた。
歯ブラシにシャンプー、大好物のイチゴがこぼれでる。
外から、車が遠ざかっていく音がきこえてきて、まもなく、消えさった。
あたしは、畳に膝をついた。
気を取りなおすのに、だいぶかかった。
憎いハハオヤと暮らすよりは、ここのほうがまし、といいきかせて立ち上がる。
一昨日、自分で荷づくりした段ボール箱を、押し入れに見つけた。
なぐさめをもとめて歩みよる。
あれ?