恋チョイス
あわてて体をおこし、後ろを見る。
ナカガワが、へんな姿勢でドアの脇柱にもたれ、しきりに顎をさすっていた。
「あれ? うそ。なんで?」
あたしは、寝起きの混乱状態におちいった。
「あたし、ずっと柱によりかかって。うそ、あれってナカガワくん? なにしてんの? 痛い? いま何時?」
ナカガワは、さいごの質問に、時計も見ずにこたえた。
「6時間目がおわるとこ」
「えー? 待ち合わせたの、昼休みだったよね。あたし、そんなに寝てたの? やだ、ごめんね?」