恋チョイス



しょせん、なにを選ぼうと変わりはない。

けっきょく、まわりの環境に流されるだけ。


人生ってきっと、そういうこと。



ハハオヤが腕をさしのべた。

「さあ、ママといっしょに行きましょう」



圧倒的な、バラ色がせまる。


ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。


どうあがいても、逃げられない。

昔も、今も、あたしは、かわいそうな女の子。


ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい。


「さあ、リタちゃん。ママと行きましょう」


あたしは、うながされるまま、バラ色の腕へ身を投げた。


きわどいところで、引きとめられる。



肩にさす、あたたみ。
天使の声がきこえる。

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