恋チョイス
あたしは、いつのまにか、助手席に深くもたれていた。
なんとなく、意識のそとで、ぐんなりした体を、ゴウダに抱えおこされたおぼえがあった。
ゴウダはいま、となりの運転席で、Tシャツを肌ぬぎして、雨ぬれた髪をぬぐっている。
「なあ、どうしてもパーティ行きたくないのか?」
あたしは何も言いたくなくて、返事がわりに顔をそむけた。
くもったサイドウィンドウに、のぞき穴を開けようと、指をあげかけて、首をちぢこめる。
はれぼったい左の頬に、ひんやり感。
見ると、ゴウダが、肩までタトゥーの入った裸の腕をのばして、手の甲をそろあてていた。
「熱くなってる」