私は先輩の浮気相手 番外編。
「先輩、そういえば式場って内緒にしておくものじゃないんですか?」
「あぁ。
そこの式場は俺の両親が使ったんだよ。
海が見えるし―...俺の育った場所だから。
かすみに親を会わせられない分、そうしようかと思ったんだけど。
やっぱ一緒に決めたかった?」
あたしは首を横に振る。
「何か...そういうの嬉しいです。
先輩の故郷って特別ですもん」
嬉しそうに頬を緩めると、先輩もつられて笑顔になってくれた。
「かすみならそういってくれると思った」
頭を3回撫でられて、あたしは顔が真っ赤になる。