私は先輩の浮気相手 番外編。
―中学Story*
「おい!
小野寺しゅう!!
今は授業中だ、起きろっ」
担任の大きな声に、ゆっくりとその体を起こしたのは、あたしの幼馴染。
「あー...?」
中学校に入ってからというもの、かなりモテる彼は、あたしの彼氏でもある。
「ったく...。
隣の古川、オマエが教えてやれ」
呆れ声であたしに名指すと、一気に女子の視線を感じた。
しゅうは優しくて、ちょっとヤンチャなところが、大人気。
でも、ね。
あたしはそれ以上にしゅうのいいところを知っているんだよ。
幼馴染だから、って言うかも知れないけど、
ずっとあたしは見てきたから――。