私は先輩の浮気相手 番外編。
この台詞で、あたしはずっと真面目でいよう、と決めた。
しゅうにもっと好きになってもらうために――。
それから季節は幾度も流れた。
喧嘩することもあったりしたけど、いつだってあたしとしゅうは一緒にいた。
ある日は。
「かすみ、風邪早く治せよ」
なんてかっこよく言っておいて、のど飴ではなく、ただの飴をくれたり。
少し抜けているしゅうを知った時も。
あたしのために、勉強を頑張ってくれたしゅうに胸が高鳴ったときも。
きっとこの人が、あたしの生涯一緒にいる人なんだ、って思い始めていた―。
「なぁ、かすみ」
「んー...?」