私は先輩の浮気相手 番外編。
―しゅう中学Story*
受験が近づき、かすみは見事に合格。
俺は自分の事のように喜んだ。
だけどかすみと唯が偶然話していた会話を、俺は違う意味で捉えてしまった。
「...俺がそんなに余裕に見えんのかよ?」
物凄い冷たい声が、かすみに届く。
俺は一瞬でかすみが泣くと分かった。
初めてアイツが泣くところを見て、イラつきが止まらなくなっていた。
泣くなよって言いたいのに。
俺は素直になれないせいで、そのまま学校を飛び出していた。
学校帰りの途中、俺の目の前に車が通った。
危ねぇって、心の中で思った瞬間、全てが白くなっていった――。