wish
友香は端のほうから顔をのぞかせ
「私、言ってないよ?」
と言った。
「うん。だからさっきごめん」
友香が言ったのではないことが分かり、昇は安心した。
なぜかは分からないけれど。
完璧に授業が始まってしまった時間になり、授業はさぼることにした。
それから、友香のマシンガントークが繰り広げられた。
授業も終わるかという頃に友香は思い出したように言う。
「そうそう、文化祭ね、合唱部の発表があるんだけど、私ソロ歌うことになったの。見にくるよね?ってゆうか見にきてね」
言った友香の顔はキラキラと輝いているように見えた。
夢をみることはそんなにいいことなのか?
と、またつい考えてしまいそうなほどだ。
「ねー、来る?」
一瞬間をおいて答える。
「…気がむいたら」
前の自分だったら、面倒だし「行かない」と返事をしていただろう。
不思議な気分だった。
また、前のように友香と時間をずらして教室に戻ると、誠が冴えない顔でこちらを見た。
その視線はすぐに外されたが、なんだか気になる視線だった。
「私、言ってないよ?」
と言った。
「うん。だからさっきごめん」
友香が言ったのではないことが分かり、昇は安心した。
なぜかは分からないけれど。
完璧に授業が始まってしまった時間になり、授業はさぼることにした。
それから、友香のマシンガントークが繰り広げられた。
授業も終わるかという頃に友香は思い出したように言う。
「そうそう、文化祭ね、合唱部の発表があるんだけど、私ソロ歌うことになったの。見にくるよね?ってゆうか見にきてね」
言った友香の顔はキラキラと輝いているように見えた。
夢をみることはそんなにいいことなのか?
と、またつい考えてしまいそうなほどだ。
「ねー、来る?」
一瞬間をおいて答える。
「…気がむいたら」
前の自分だったら、面倒だし「行かない」と返事をしていただろう。
不思議な気分だった。
また、前のように友香と時間をずらして教室に戻ると、誠が冴えない顔でこちらを見た。
その視線はすぐに外されたが、なんだか気になる視線だった。