朱色の悪魔

弟くんは満足したみたいだけど、こんなの毎日じゃ骨抜きだよ。毎日堕落生活だよっ!!

どうしてくれよう。噛みついてやろうか…。

悶々と考えて考えた。うん、やっぱり噛みついてやろう。指とかガブッて。

「やってみろバカ」

「っん!?」

ぎゃー!?いつの間に!!

弟くんはニヤニヤしたまま指を口のなか入れてきた。

ってなんで考えてることばれてるの~!?

「なんだよ。噛みつくんだろ?」

「…ごめんなちゃい」

謝っとこう。危ない匂いがぷんぷんするもん。

弟くんは指を出してくれたけど、顔が近づいてきてちゅってされる。

むー。

弟くんには敵わない。

んー。でも、弟くんあったかいの好きだなー。

すりすりしちゃう。

「朱音?」

「ぎゅーして?」

「…しゃーねぇな」

わーい。私の勝ち。

いっぱい甘えて、満足した。
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