朱色の悪魔

「朱音」

「っはふ!?」

何事!?なんで弟くんが下にいるの??

弟くんまさかめんどくさくなったちゃった??でもんー。うん、弟くんもたまにはそうしたいときもあるよね?

「かーい」

だから、私も好きにしたくなる。

仕事で培ってしまったものがある。でも、それとは関係なしに魁が喜んでくれるなら、それでいいや。

「っあかね…」

「魁、きもちい?」

「ッ…はぁ」

立場逆転だ。でも、魁がこんな顔することなんかないから、嬉しくなる。

でも、ちょっとだけ意地悪…いや。これは正当な復讐だ。

いっつもムリって言ってるのに意地悪するからやり返してやるッ!やられる方の気持ちにもなれ!

というわけで、ものすごく意地悪したり、ストップも全部無視した。

「ッん…あ、かね…」

「いつもの仕返しだからね」

顔を真っ赤にさせてる魁にキスをして、ぎゅっと抱き締めた。

そのまま寝ちゃった魁を抱き締めたまま、私も寝ちゃう。

次の日、仕返しの仕返しを強要されたのは別の話…。
< 145 / 270 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop