朱色の悪魔
そのまま連れていかれて、食卓のあるお部屋へ。…右だ!
「左な」
あれ、長男さんたちいた。…なぜ。
「方向音痴」
「家だけ」
「意味わかんねぇよ」
外では一切迷わない。でも、家の中はいつも間違える。なんで?
「朱音、こっちにおいで!」
「うわ、ひっでぇ顔」
弟くんに賛成。…顔の半分だけ腫れ上がってる。
三男さん、すっかり面影が消えてる。
「神哉兄さんにやられた。信じられる?こんなかわいい弟を殴るなんて。ただ女の子と…」
「黙れ、❌❌モンスター」
あれ、耳塞がれた。
三男さんは長男さんから冷たい視線を向けられて黙った。
ご飯を食べて、苦い薬も飲んで、お風呂の代わりに体拭いて、よし寝れる!
いつもこんな感じの1日。ちょっとトラブルもあったけど…。
布団の中で目を閉じた。