朱色の悪魔

翌日、お部屋でコロコロ。お暇…。自業自得だけど。

「…久々に行こ」

リュックにビニール袋と替えの絆創膏とガーゼ。長袖でも薄めな服を着て、さぁ急げ。

縁側に出る。右左。よし、誰もいない。

縁側の下に隠してあったスニーカーをはいて、庭を駆ける。

塀に囲まれてるけど、手を伸ばしてピョンっと身を乗り出して、脱出成功。

そのまま最寄りのバス停まで走って、バスに乗り込んで駅に向かう。

服とか下着とか買わないと。お父さんたちいると恥ずかしくて買えないもんね。

駅について、まっすぐ駅周辺のいつも買ってるお店に侵入。

見知ってた店員さんにオススメを出してきてもらって、購入。

それを3回くらい繰り返す。

よし、これで当面服はいらない。

長男さんたちにいないことが発見される前にちょちょいと家まで戻る!
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