朱色の悪魔

「学校までお送りします。いえ、送らせてくださいっ」

「「いらない」」

「酷い…。せっかく昨日徹夜して車磨き上げたのに」

えぐえぐ泣き出した。

ご近所様ドン引きした顔してる。ちっちゃな子のお母さんは、子どもの目を覆って、抱っこして逃げてった。

「っあ!そうだ!ふふふ、魁様、朱音様、抜かりましたね。お父様から預かっている定期券購入代は私の手にあるのですっ!よって、おふた方は定期券は購入できま…」

「「もう買った」」

「なんで!?」

なんでって、昨日弟くんが買いに行くぞって駅まで行ったから。

ついでに人の少ない車両まで調査済み。

「学校の送り迎えくらいさせてくださいよー!お2人ともお洗濯もお掃除も全部ご自分でされちゃうから僕の仕事がないんですー!!!」

「「ご愁傷さま」」

「あー!魁様、朱音様ー!」

泣く泣く執事さんに背を向けて、駅まで歩く。

ついでに駅まではバスに乗って20分くらい?あ、バス停までは5分くらい。
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