朱色の悪魔

「俺から逃げれると思ったか?あ?」

現在位置玄関。

靴はいてる間に首根っこ捕まれた。

本日の逃走距離10メートル。ちょっと延びた。昨日より1センチ延びた。

きっと来年には玄関の外まで逃げれるね。

「魁様、朱音様、お気をつけて」

厳ついお兄さんたちのお見送りを受けて、玄関の外に出る。

太陽が街を焦がす。

眩しい太陽に手をかざす。太陽に焦がれた髪が赤く染まる。

「魁様、朱音様、どうぞ」

玄関の前に黒の高級車。

スーツに白い手袋まではめちゃった執事みたいな人が後部座席のドアを開けてる。

「朱音、今回は何設定にする?耳が聞こえない設定だとまた人が集まるぞ」

「…」

「あー、喋れねぇ設定か。でもそれまた筆談してくる奴いそうじゃね?」

「…喉、弱い」

「それも同じだからな」

「……………って!無視ですか!!そういうプレイなんですか!?」

2人して、車を避けた。

ら、せっかくかっこよく決まってた人が半泣きで叫び出した。

肩に衝撃。重い。
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