恋したら裏切りですか?〜甘い香りに誘われてⅢ

あなたのために

玄関の手すりにもたれ、葵さんが角を曲がる所まで、見届ける。

葵さんが、振り返って軽く手を挙げる。


「行っちゃった…」


夜になれば、また帰ってくると分かっているのに、葵さんの後ろ姿が見えなくなると切なくなる。





好きすぎて…おかしくなる。



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